ブレーキパッド: 摩擦材質の知識と選び方


ブレーキパッドの選び方

概要[条件次第]
ブレーキパッドの効き具合は、その材質にもよりますが、 タイヤの種類と車の仕様によっても、変わります。

[失敗しない選び方]
一番、重要な点は、個々のドライブスタイルに合った材質を選ぶ事です。
摩擦係数(効きレベル)が高い、ロ-タ-温度域(フェ-ド性能)が広い、等だけでは良いブレ-キではありません。
ましてや値段の高いものが良いと、 判断するのも失敗する原因です。

[材質選択の基準]
(1). ストリ-ト走行主体のドライバ-はノンアスベスト材がベスト。
(2). ストリ-ト走行や峠、サ-キット場での走行会等に兼用するタイプは、カ-ボンメタリック材がベスト
(3). サ-キット走行のみ使用は、カ-ボンメタリック材、メタリック系材がベスト


ブレ-キの摩擦材質に関して

概要1000kg以上の質量の車が時速100km以上で走れるのは、 いつでも止めることが出来るブレ-キがあるからです。 この事は、「あたりまえ」ですが、それを実現する為に、 多大な研究費と労力が日夜注がれているのです。

高速の車を止める時ブレ-キ摩擦材は高熱を発生します、その熱がブレ-キ周辺装置材に色々な悪さをします、 その悪さに負けない工夫がブレ-キ摩擦材の開発です。

車種が多種多様になってきた現在、ブレ-キ摩擦材に求められる性能も多様化しています。 用途に応じて多種多様なブレ-キ摩擦材質が開発されています。 現在、未だ1つの材質で全てを満足させるブレ-キ材は開発されていません。

ディスクパッドはディスクブレ-キに使用される摩擦材です。 現在はノンアスベスト材が主流で、約20種類の物質の結合体ですが、 その成分の配合により、便宜上、大きく4種に分類しています。

[1]: ノンアスベスト材
[2]: セミメタリック材
[3]: カ-ボンメタリック材
[4]: メタリック材

特徴[1]: ノンアスベスト材
ノンアスベスト、ノンスチ-ルでアラミド繊維を基材にしたものです。
長所:鳴き ダストが少なく、ロ-タ攻撃性が少ない。一般走行用に開発されています。
短所:耐熱性が良くない

[2]: セミメタリック材
スチ-ル繊維を基材にしたものです。
長所:耐摩耗性が良い。
短所:ホイル汚れと、鳴きが出やすい

[3]: カ-ボンメタリック材
スチ-ル繊維とカ-ボンファイバ-を基材としている。
スポ-ツパッド、レ-シングパッドに使用
長所:効きと耐熱性能にすぐれている。
短所:ホイル汚れ、鳴き、ロ-タ-攻撃性多少あり。

[4]: メタリック材
金属を基材にしたもの。レ-シング用。
長所:耐熱性能が良い。
短所:ホイル汚れ、鳴き、ロ-タ-攻撃性がある。

Kendall販売店 阪神ブレーキ工業